ダーリー・ダイアリー

僕だから書けること

海外で気をつけるべき「水」事情についてまとめる

日本にいるときは水道水が飲めるか、水道水で歯を磨いていいかなど、考えたことないですよね?だから反対に海外にいると、水事情がとても気になりますよね。ほんとにこの水きれいなのかなって。 水道水を安心して飲める国は世界でも限られています。しかも、飲めると言われている国でも都市によっては汚染されていたりして、スキャンダルになったりもしています。 病原菌に感染したら、楽しい旅が台無しです。ちなみに僕はいろんな国で下痢になったりして、恥ずかしい目にあったし、時には命の危険を感じることもありました。ですからしっかりした知識を身に着けて、十分な対策をとることは重要です。 今日は世界を旅するにあたって、知っておきたい水事情をまとめてみました。

水が健康にもたらす危険とは?

ちょっとお腹を壊して、トイレに数回多く行くくらいで済んだらいいのですが、深刻な病気になることもあります。コレラサルモネラ菌による急性胃腸炎など、バクテリアによるものが代表的ですが、A型肝炎急性灰白髄炎など、ウイルスによる病気に感染することもあります。 それに加え、薬品や化学物質による汚染も健康に害を及ぼします。日本で起こった水俣病イタイイタイ病のような公害が他の国で起こる可能性があることはあるかもしれません。 また透明で綺麗に見える山の水なども油断できません。日本の山なんかで湧き水を飲む人もいると思いますが、海外では注意しましょう。例えばアメリカでは寄生虫が問題で、飲まないように注意書きをしているところも多いです。

水道水が安全な国

下にリストを作りました。ただ、水道水を飲む前にホテルの受付などその土地の人に水事情を聞くことをオススメします。ホテルの水道管などが古ければ、リスクは高いですからね。

あとは、口に合わない、お腹に合わないなんてこともあります。ヨーロッパなどは硬水なので、普段軟水になれている日本人では合わず、お腹の調子を壊してしまう人もいます。ですので、自分の健康にはよく注意をして、必要であれば軟水のペットボトルの水(例えばボルビック)を探しましょう。 僕の知り合いは、シャンプーで髪がゴワゴワするからってボルビックで髪を洗ってます(笑)

 

水道水を飲める国 アフリカ:無し アジア:日本、韓国、香港、ブルネイイスラエルシンガポール ヨーロッパ:主に全ての西、中央ヨーロッパ 北アメリカ:カナダ、アメリカ オセアニアニュージーランド、オーストラリア 南アメリカ:無し

 

歯磨きやお風呂、プールの事情

汚染されている水の場合、病原体が体に入ることを防ぐ必要があります。口は体の入り口です。歯を磨くときなどにはペットボトルの水などを使って病原菌を防ぎましょう。 (実はこれは意見が割れてて、10年も水道水で歯を磨いてたけど病気になんてなったことが無い、なんてことを言う人はかなりいます。しかし、うがいをするのに必要な水の量なんておそらく数円です。数円で深刻な病気を防げるなら、もったいなくは感じないでしょう。) シャワー中も口の中に水が入らないようにしましょう。だから大声で歌ったりしちゃ危ないですよ。また石鹸をちゃんと使って、他の経路から病原菌が入らないように注意して下さい。特に傷口がある人は、水が傷口に触れないように対処してからシャワーを浴びましょう。 またプールや川など泳げるところに入るときも、事前に汚染が無いか、寄生虫などがいないかを確認をしましょう。

水だけでなく、ジュース、食べ物にも気をつけること!

Steve Calcott | Flickr

マラケシュのマーケットに行くと、たくさんのオレンジジュースの屋台がありあます。モロッコのオレンジはとても美味しくって、格別な味のオレンジジュースが飲めます。けど屋台のはやめといたほうがいいです。なぜなら1つのオレンジからたくさんジュースが取れるように、オレンジに注射器で水を注射しているようです…ずる賢い!(笑)。 今のは一例ですが、飲水以外にも注意をしましょう。フレッシュジュースやフルーツシェイクに使われている氷は飲用の水でできていますか?ビールの缶を冷やしている氷は飲用ですか、それとも細菌だらけの水ですか?不安な場合は、控えるのも旅を安全に続けるために必要なことです。 グリーンサラダなど生野菜にも注意が必要です。洗っている水が汚染されてたら、サラダもバクテリアだらけですからね。安全な観光客向けの清潔感のあるレストランや、ホテルで食べましょう。

 

沸騰消毒した水ならどうなの??

一般的に沸騰消毒をすれば、バクテリアなどの食中毒を起こす病原菌は死にます。沸騰消毒には1分、高地では3分は最低かけましょう。 ただ、病原菌以外にも水の汚染はあります。化学物質ですね。それらが不安な場所では、ペットボトルの水を使いましょう。

 

沸騰以外の浄化の方法

UVライトを照射することで、バクテリアなどの病原菌を殺菌できます。ペン型ライトのSteriPENは海外では人気の商品で、50秒照射することで500mLの水を浄化殺菌できます。携行に便利で、下記の浄化剤のように化学薬品ではないので安心して使えます。

ステリペン

LifeStraw(ライフストロー)も携帯用の小さな浄水器で、殺菌作用と濾過フィルターがついています。1000Lまで濾過可能なので、チャレンジングな旅をする際は緊急時のために用意しておくのもよいと思います。  

ライフストロー

僕はライフストローを旅行と日本での災害時のために持っています。

あまりオススメで無いですがバクテリアを殺すために水にいれる錠剤などの薬品も市場には出回っています。ただ、ヨウ素や塩素のものは、バクテリアとウイルスには有効ですがクリプトスポリジウムなどの原生動物には効果的で無いです。二酸化塩素を使った原生動物にも効く錠剤もあるので、現地や出国前の日本でよく調べましょう。 特に冷たい水の場合、完全に溶かすのに20分以上の時間を要します。また、副作用も調べましょう。いくつかの錠剤は妊娠中の方などには使わないように推奨されていますから注意して下さい。

 

安全な水が手に入らない最悪の場合の対処法

透明なペットボトルに水を入れて、最低3時間太陽に照射しましょう。光の殺菌作用を使います。泥水など、透明な水でない場合は作用しないです。また、ガラスのボトルだと光が反射してしまうためペットボトルを使って下さい。

 

最後に、ペットボトルのゴミ問題を忘れないでください

Bo Eide | Flickr

ペットボトルは便利ですけど、自然に分解できないやっかいなゴミです。世界中でペットボトルのゴミが問題になっているのは皆さんご存知でしょう。ゴミ箱に入れれば責任を果たしたと思わないでください。きちんとリサイクル専用の置き場に捨てることを意識しましょう。また、責任のある消費を心がけて下さい。

 

参考記事 A travelers guide to tap water Drinking Water Safety