ダーリー・ダイアリー

僕だから書けること

親父、生まれるのが10年早すぎたよ

今度実家に帰省することになったのだけど、ありがたいことに親が車で迎いに来てくれることになった。けど、正直僕の気持ちは複雑だ。だって親父はもう72歳なんだ。

近年、年寄りの運転の起こす事故が話題になっていて心が痛む。70歳になったら運転はやめようといってた60歳。今は運転の機会はかなり減ったけど、0にはならない。そもそもあんな田舎町に車無しで生活するのは、家に閉じこもるようなもんなんだ。親父も自分では運転するべきじゃないと思ってるだろうけど、やめられないんだろう。

うちの親父は72歳だけど、目はいいし、身体すこぶる健康だ。この前登山に一緒に行ったけど、僕より体力ありそうだった。72歳なんて昔はじいちゃんだと思ってたけど、目の前にいる親父は僕の知ってる昔の親父のままだ。

信号はいつも指差し確認。ゆっくり安全に走る。運転はやめろって言いたいけど、あんなにしっかりしてる親に言うのは可哀想で仕方ない。けど、事故がもし起こったら、僕も親もいくら後悔したってし足りないだろう。

今ちまたでは、自動ブレーキが話題だ。あれがあれば、目の前に人がいても自動でブレーキしてくれる。バックで駐車するときだって、後ろの人を轢き殺すようなことはかなり防げるだろう。自動ブレーキなどの事故防止装置がついてる車だったら、まだ乗ってもいいよって言ってあげれるのに。

けど今のプリウスは7年前くらいに、これが最後の車だなって買ったやつだ。また新しい自動ブレーキのついてる車を買ったら、また200万とかするんだ。払えなくは無いだろうけど、もう運転をやめるような時期に払おうと思う金額ではない。親父があと10年遅く生まれてりゃ、買い換えてるのにな。

あー、どうすればいいんだ俺。昔の自分だったら、他の人のこんな記事をみたときには「バーカさっさとやめさせろ。社会に悪だ。」なんて思ってた。

けど、今の立場ではそんなあっさりと考えられない。キーを奪うこともできなければ、新しいクルマを買ってあげることもできない。いや、できないって言い方は嘘だ。奪うことは感情を殺せばできるし、車だって無理すれば買ってあげれる。

結局自分は、親の自由は守ってあげたいけど、金は払いたくないだけの自己中なやつだってことが書いてて分かってきた。自分が嫌だ。